飲み過ぎてしまったときに使える、科学的に正しい二日酔い対策



飲み過ぎてしまった翌日ってツラいですよね。そんなときはもう二度と飲まないぞっと心に誓ったことのある人もいるかと思いますが、なんだかんだでまた飲んでしまうもの。

二日酔い対策と言っても、実のところどうして二日酔いが起きるのかって詳しく解明されていないんですよね。

ですので、ほとんど原因が解明できていない以上、「適量の酒を心掛けて飲み過ぎないようにする」というのが一番の対策なんですが、それでも量を調節できず飲み過ぎてしまう、という人のためのガイドラインをいくつかデータを見ながらまとめたいと思いますので、参考までに。

1. コーヒーや緑茶

まずは2010年にドレクセル大学が行ったラットの実験(1)から。

おおざっぱな実験内容としては、
  • ラットを二日酔いにさせる
  • そのあとに「カフェインを与えた場合」と「何もしなかった場合」の頭痛の起き具合を比べる 
といった感じ。結果、カフェインを与えることによって、二日酔いで頭痛になる原因であるアセテートの量が減ったんだそうな。

カフェインを与えるタイミングとしては、エタノールを与えてから3時間後なので割と時間が経った後でも良さげ。

飲み会の途中とか終わりに、お茶とか缶コーヒーなどのカフェインが多く含まれたものを摂取しておくともしかしたら次の日に頭痛が起きる心配が減るかもしれませんな。
また、脱水によって頭痛が引き起こされるんじゃないの?ということも言われており、コーヒーとかお茶は利尿作用が強いので、その場合は水をがぶ飲みする必要もあり。

2. 炭酸飲料

中山大学による2013年の論文(2)から。

これによると炭酸飲料が、アルコール脱水素酵素(ADH)とアルデヒド脱水素酵素(ALDH)の活性を上げてくれるんだとか。

ADHやALDHっていうのは何かというと、それぞれアルコールを分解してくれる酵素とアセトアルデヒドを分解してくれる酵素のことです。

つまり、炭酸飲料を飲むことによってアルコールと分解の過程で生じた毒素を分解してくれやすくなるので、結果二日酔いにならないんだと。

また、スプライトとかの甘味料入りの炭酸水でもよいらしいのですが、ただの炭酸水のほうが効果は2倍。余計な不純物が入っているより、純粋な炭酸がアルコールの分解速度を速めてくれるということなんでしょうかね。

どうして炭酸水がよいのかという理由はよく分かってないので、まあ気休め程度に飲むのがよいかと。選択肢として水割りよりもソーダ割のほうがもしかしたら二日酔い対策になるのかもしれませんな。

ちなみにハーブティーは逆にアセトアルデヒドの分解速度を落とすので、二日酔い対策としてハーブティーはあんまり良くないよってことも書かれてて、ちょっと意外ですね。

3. 生姜

2000年に行われたエクセター大学の研究(3)より。

ここで分かったことをざっくり言うと、
  • 1gの生姜でめまいや吐き気をガッツリ抑えてくれる
という結果が。

つまり、生姜が二日酔いになったときのイヤな気分にも効いてくれるということらしいですな。

しかし注意したいのは、
  • 二日酔いの原因を取り除いてくれる訳ではない

ということ。生姜の風味が気分を改善してくれるだけらしいですね。どうしても症状がつらいときには試してみる価値はあるでしょうね。
とかでもいいですけど、個人的には生の生姜を1gぐらいかじってみるほうが効く気がしております。即効性が欲しいときにお試しあれ。

4.塩昆布

アルコールは脱水作用が高いので、適度に電解質をとらなくてはいけないんですよね(4)。

なので塩分(ナトリウム)とカリウムが二日酔いには超大事という話です。

というわけで両方同時に摂れる塩昆布がよいんじゃないかと。

カリウムはフルーツにも多く含まれるので、アボカドに塩とレモンとかでもよいでしょう。

5. アスパラ

食品技術研究所(IFT)による2009年の研究(5)から。

これによるとアスパラを食べることにより、
  • アスパラに含まれるアミノ酸がアルコールの代謝スピードをあげてくれる
  • 肝臓のダメージを抑制してくれる
という効果があったんだそうな。

どれだけ食べればよいかという詳しいことは分かってないですが、とりあえずアスパラが置いてある店では食べておいといたほうがよいかも。

でもさすがに茹でたアスパラを持ち歩くわけにはいかないので、ポータブルに粉末タイプのアスパラをカバンに常備しておくのも良いかも。ウコンとかぺパリーゼを飲むぐらいだったら試してみる価値はあるかも。

どうぞよしなに。

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