外食で行列に並んでも食べたほうが得な理由


あなたは外食で並んででも美味しいものを食べたい派ですか?
それとも、並びたくない派ですか?

並びたくない派の言い分としては、

  • 時間がもったいない
  • 並ばない店でも同じぐらいおいしい店は存在する
  • どうしてもその店に行きたいなら並ばなくていい時間に行く
など気持ちはすごくわかります。

ですが同じ店で同じクオリティの料理だったとしても、食べる前の過程で時間や手間がかかればかかるほど食事の満足度はあがる(1)という実験があって、
並んででも美味しいものを食べたい派のほうが人生幸せそうだなー、と思ったのでご紹介します。

食べる前の手間が満足度を上げる

これはハーバード大学の実験で、105人の学生にチョコレートを渡して、
  • 普通に食べてもらうグループ
  • 食べる前に面倒くさい指示を出してから食べてもらうグループ
に分けました。

面倒くさい指示というのは具体的に、
  1. まず包装をはがさないで、チョコレートを2つに割ってください
  2. 次に半分だけ包装をはがして、ひと口食べてください
  3. 最後に全部包装をはがして、残りを食べてください
といった感じ。
チョコレート1個食べるのに、かなりめんどくさい作業ですね。

結果、普通にチョコレートを食べてもらったグループよりも、食べる前に指示を受けたグループのほうが、チョコレートを美味しいと評価し、さらに定価よりも多くお金を出してもよいと答えたんだそうな。

研究者によると、
食べる前の手間が増えることによって時間が先延ばしされ、結果その先に待っている刺激への期待感が高まるのだろう
と結論付けております。

ちなみにチョコレートだけではなく、レモネードや人参とかでも同じような実験をして同様の結果になりました。

ですから、行列に並んで長いこと待つ場合なんかは典型的な食事の満足度を上げる行動だと言えるでしょう。
長時間待たされることによって、最大限まで期待が高まっているでしょうから。

そう言われると、煮込み料理とか時間と手間のかかる料理が美味しく感じるのもこういう理由からなんでしょうな。

食事前の手間と時間が問題なのだとすると、他にも
  • 買ってきたお惣菜をそのまま食べるんじゃなくてちゃんとお皿に盛りつけてから食べるとか、
  • 家族がみんな食卓にそろってから食べ始める
とかでも食事が美味しくなる要因となり得るのでしょうかね。

まあ行列に並ぶ場合ももちろんですが、1時間も2時間も待つのはつらいと思いますので、そこはほどほどに。

どうぞよしなに。

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