ジャンクフードは体に悪いだけじゃなく、1週間で頭が悪くなるよ


ハンバーガー、フライドポテト、スナック菓子、菓子パン、清涼飲料水、ラーメンなどなど…。
ジャンクフードって体に悪いのは分かっているけど、一度はまってしまうとなかなかやめられないですよね。

ジャンクフードがやめられなくなるのは、食品メーカーが長年にわたり研究に研究を重ね消費者が依存するような食べ物を開発し続けてきたからに他ならないのですが(1)、

実はジャンクフードを食べ続けることによって、体に悪影響を及ぼすだけではなく、脳にもダメージを与えることが分かっています。

そんなジャンクフードが脳や体に及ぼす悪影響とやめられる確率が2倍になる方法もあわせてご紹介いたします。

健康な食習慣の人がジャンクフードを食べ続けた結果…

これはマッコリ―大学の実験(2)なのですが、それまでどんなに健康的な生活を送ってきたとしてもたったの1週間ジャンクフードを食べ続けるだけで脳の機能が大幅に下がることが分かって、結構ビビりました。

実験では、17歳から35歳の学生110人を集め行われました。参加者は痩せていて、普段から野菜とかを多く食べるような健康的な食習慣をしている人だけに限定しています。

まず、参加者を次の2つのグループに分けました。
  • ジャンクフードを食べ続けてもらうグループ
  • 普段と変わらない食事を続けてもらうグループ
そして1週間後の変化を観察したそうな。

ちなみにジャンクフードは、
  • トーストサンド
  • ミルクシェイク
  • ワッフル
  • その他ファーストフードチェーン店にある人気メニューの食事やデザート
などを食べ続けてもらいました。
どれも飽和脂肪酸と砂糖が多く入っており、野菜などの食物繊維やビタミンはほぼ皆無。

結果、ジャンクフードを食べ続けてもらったグループは、
  • もう満腹を感じているにもかかわらず、スナック菓子などを間食で欲しがった
  • 認知テストを行った結果、ジャンクフードの量が増えるほど記憶能力が低下した
ということが分かりました。

ジャンクフードが認知能力を低下させる理由

ジャンクフードが認知能力を低下させた理由として研究者は、

  • 1週間ジャンクフードを食べ続けることにより、脳の海馬という部分に機能障害が起きる
  • 海馬は記憶力をつかさどっているエリアで、通常は海馬が食べたものを覚えていて、満腹感を感じると食欲を減退させてくれる
  • しかし、ジャンクフードによって海馬の働きが弱くなっているので、さっきまで食べていたことを海馬は覚えていることができず、いつまでも食べてしまう
ということをコメントしております。

ジャンクフードには、自分がさっきまで食べ物を食べていたことすら忘れさせてしまうような力があるわけですな。

何とも恐ろしい。

ただ、実験では1週間が過ぎた後、参加者には元の食事に戻ってもらったのですが、
そうしたら認知機能は元の数値まで戻ったようです。

なので、1週間ほどジャンクフードを食べる生活を続けたぐらいでは、脳機能にはまだリカバリーの可能性は残されているようです。
ただ、どれぐらいこの生活を続けていると、もとの記憶力が戻るのが難しくなるのかは不明なので、やっぱりできるだけジャンクフードは避けるようにしたほうが賢明なようです。

ジャンクフードがやめられない!2分で食欲を抑える方法

健康には悪いと分かってはいるものの、ジャンクフードの欲求に抗えず、毎日のように食べてしまうといった人も多いと思います。

そんな人に2分でジャンクフードへの欲求を抑えてくれる方法をお教えいたします。

方法は簡単。

ジャンクフードを買いそうになったとき、もしくはすでに家にあって食べそうになったとき、ジャンクフードの前にたたずんで2分間匂いを嗅いでください。

え!?と思うでしょうが、このルールさえ守れば、かなりの高確率でジャンクフードを食べずに済みます。

ジャンクフードの香りを嗅いでもらう実験

これはサウスフロリダ大学の研究(3)なのですが、香りと食欲に関して3パターンの実験をしました。

具体的には、
  1. カフェで「リンゴの香り」と「ピザの香り」を店内に噴霧する実験
  2. スーパーで「イチゴの香り」と「クッキーの香り」を店内に噴霧する実験
  3. 実験室でクッキーの香りを「30秒」と「120秒」嗅いでもらう実験
です。

結果、
  • リンゴやイチゴなど健康的な匂いのする環境下:ジャンクフードを求める
  • ピザやクッキーのようなジャンクフードの香りがする環境下:ジャンクフードを選ぶお客さんが半分になった
  • クッキーの香りを30秒嗅いだ場合:不健康な食品を求める
  • クッキーの香りを120秒嗅いだ場合:不健康な食品を求める人が半分になった
のだそう。

つまり、ジャンクフードのような不健康な食品の香りを2分以上嗅いだ場合、ジャンクフードに対する食欲が減るというわけです。

逆なんじゃないの?と思う人が多いと思いますが、これはなぜ起きるのかというと、
「感覚退屈」と呼ばれる効果で、同じ匂いをずっと嗅いでいるとその香りに飽きてしまって、逆に食欲がなくなってしまうといったものですね。

人に作ってもらう料理だとたくさん食べてしまうんだけど、自分で料理を作るとすでに飽きてしまっていて思ったより多く食べれない、みたいな感覚と一緒ですね。

ですので、どうしてもジャンクフードが止められない!という人は2分だけ待ってみるというルールを設定してみるのもよいかもしれません。

まとめ

ジャンクフードには、
  • 記憶力を大幅に低下させ、さっき食べたことすら忘れさせてしまうほどの悪影響がある
ジャンクフードをやめたければ、
  • 食べる前・買う前に2分だけ待ってみるとやめられる確率が2倍になる
といった話でした。

どうぞよしなに。

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