今日のごはん何にしよう??世界のビジネススクールが教える、献立作成にもう悩まないための方法!


おなかは空いているのに、食べたいものがない…。
もしくは、別におなかは空いていないけど、家族のために何か作らなくちゃいけない。
けど、何のリクエストももらえず、何を作るのかが中々決まらない。

まあ、人間食べなくては生きていけないので、
自分が献立を作る立場の場合、今日何を食べるのかを決めるのは毎日のことになってしまいます。

365日年中無休でそんなことをしていれば、そりゃネタも尽きますわな。

そんなわけで今回は、献立を考えるのを楽にしてくれる方法として、
MIT(マサチューセッツ工科大学)やスタンフォード大学、ハーバード大学による研究を元にご紹介していこうかなと思います。

「シンプルルール」で献立を考える

そもそも献立作成の時に悩んでしまうのはどうしてだと思いますか?

それは、「選択肢が多いから」なんですね。
言い換えると、「考えることが多いから」です。

「昨日は肉だったから今日は魚がいいかな?」
「和食?中華?洋食?それともエスニック?」
「ご飯ものにしようかな、麺類にしようかな?」
「自炊する?お惣菜にする?外食にする?」
「肉にすることは決めたけど、鶏豚牛どれにする?」
「中華料理を食べよう!でも、麻婆豆腐?麻婆茄子?ラーメン?餃子?焼売?春巻き?回鍋肉?青椒肉絲?酢豚?八宝菜?なんにしよう…??」

・・・

キリがないですが、この他にもまだまだ献立作成の悩みは尽きません。

仮にこの世の中で、食べるものが白米しか存在しなかったとしたら、毎日それしか食べないわけですから、食べるものに悩んだりすることなんてありませんよね。当たり前ですけど。

つまり、献立作成で迷わずに、迅速な判断ができるようになるには、
極力考えることを減らすことが重要なわけです。

そのための方法として、「シンプルルール」がかなり役立ちます。

シンプルルールとは?

まず、言っておきたいのですが、シンプルルールとは、
これこれこのルールでいけば献立作成にもう悩まなくなる、という答えの決まったものではありません。
最終的には自分自身でルール設定していただくので、自分で考えずに答えがポンと欲しいという方は、ここから先は読み進めないほうがよろしいです。

「シンプルルール」とはもともと、マサチューセッツ工科大学のビジネススクールで上級講師を務めるドナルド・サルと、
スタンフォード大学工学部教授のキャスリーン・アイゼンハートの2人の研究者から始まった
物事を効率的にかつ生産的に進められるようになるためのルールの考え方です。

どちらも工学系の大学で活躍されている方たちなので、MBAや経営論などの曖昧な研究ではなく、数字や理論などシステマティックな分野を得意とされている方たちが提唱している考えだということがなかなか面白いですね。

実際に、シンプルルールを採用している企業や組織は多く、
シンプルルールによって売り上げが1.5倍になったり、事件の犯人の割り出しに役立ったり、
戦争の負傷者の救命率が上がったり、はたまたダイエットに成功したりと
その効果は絶大であります。

このシンプルルールでは、単に単純なルールというものではなく、効果が本当にあるものを厳選してルールとして採用しなければ意味がないよ、ということが分かっています。

そこで、効果のあるルールのためには設定方法が重要になってくるのですが、そのシンプルルールの4大特徴が以下の4つになります。

  1. ルールの数が少ない
  2. 使う人に合わせてカスタマイズ可能
  3. 具体的である
  4. 柔軟性がある

これらを献立作成に生かしていくので、ひとつずつ見ていきましょう。

1.ルールの数が少ない

シンプルルールの基本。
具体的には3つ、多くても5つまでにルールを絞り込みましょう。

2.使う人に合わせてカスタマイズ可能

例えば、献立作成のルールで
「晩御飯では必ず肉を出す」というものを設定した場合、
食べ盛りでたくさんカロリーの必要な男の子がいる家庭では良いですが、

成長期も過ぎ、栄養バランスを考えた献立を組み込むことが重要な家庭の場合は、
「朝昼晩で肉魚卵をそれぞれ必ず出す」
に差し替えてカスタマイズしたほうが良いです。

つまりは、ルールが自分の食のスタイルに合っているかを確認しましょうということです。

3.具体的である

すべてをカバーしようとしてルールを設定すると、
適用範囲が広くなりすぎて、ルールが曖昧なものになり、実際に使うことなく非現実的なルールになりかねません。

「栄養バランスをしっかり考える」だとか
「安い食材を使う」、「和食を基本的につくる」とかいうのは
曖昧でよろしくありませんね。

「1日に肉or魚、生野菜、卵を使ってそれぞれ1品ずつは作る」、
「主菜にかける費用は1日600円以下にする」、
「1週間の献立は、和食、和食、中華、和食、洋食、和食、和食の順にする」
など具体的に設定しましょう。

ポイントは具体的な数字を盛り込むと具体性が増します。

4.柔軟性がある

先ほど挙げた、
「1日に肉or魚、生野菜、卵を使ってそれぞれ1品ずつは作る」
では、具体的な食事メニューについては触れていません。

このルールを守った場合、
肉であれば、鶏肉でも豚肉でも牛肉でも、
生野菜であれば、レタスでもキャベツでも人参や玉ねぎでも、
そのときの気分や状況で自由にアレンジできます。

このようにシンプルルールは、目的は1つに絞りますが、ルールの範囲内なら柔軟に対応できる側面を持っています。

献立に悩まないための、シンプルルール具体例(サンプル)

筆者流の献立作成ルールを載せましたので、参考までに。

あくまで個人で自分にあったルールを設定することが重要ですので、使えるものがあれば使ってくださいませ。

ルール例1「夕飯のメイン料理だけを考える」

毎日3食の主菜・副菜・主食・汁物などすべてのメニューを考えていたら、考えることが多くなりすぎて続きません。

夕飯のメインメニューだけを考えて、そのほかのメニューについては、残り物で考えるなどに留めておき、
朝食・昼食については、パン・パスタ・炒飯・前日の余りもの、の中で決める、
など固定メニューにしてしまうのも手です。

ルール例2「今日は何曜日か?で献立を立てる」

例えばですが、

月曜:魚料理
火曜:中華料理
水曜:麺類
木曜:肉料理
金曜:お惣菜やお弁当
土曜:丼ぶり、カレーなど一品料理
日曜:揚げ物

など、曜日によってパターンを決めて選択肢を少なくする方法です。

パターンを決める方法としては、

魚料理・肉料理・卵料理・豆腐料理など食材別にする方法や、
和食・中華・洋食・エスニックなどジャンル別にする方法、
生、焼き、揚げ、蒸し、煮るなど調理法別にする方法、
また、何曜日は~円以下でなど曜日によって予算設定する方法

などがあります。

ルール例3「イレギュラーがあればそれに従う」

「家族から献立のリクエストがあった」
「どうしても今自分が食べたいものがある」
「外で食べる約束がある」

など、献立を考える必要のないときにはそれに従い、
計画通りにいかない場合も、柔軟に対応するための抜け穴的ルールです。

ルール例4「1日に3~5色の食べ物を食べる」

赤(肉、赤身の魚、トマト、人参など)
黄(かぼちゃ、とうもろこし、パプリカなど)
緑(葉物野菜など)
白(ごはん・パン・麺、魚介類、豆腐など)
黒(海藻類、きのこ類、ごまなど)

1日の食べるものを色で見れば、難しいことは考えなくても、
だいたい栄養バランスはとれるものだったりします。

まとめ

というわけで献立作成に悩まないようにするには、ひとつだけ
いますぐ、紙とペンを持ち、自分なりのシンプルルールを設定して悩む時間を少なくしましょう。

シンプルルールを設定するためのポイントは、
  1. ルールの数は3~5個まで
  2. 自分の状況に合わせてカスタマイズする
  3. 具体的である
  4. 柔軟性がある
ですので、自分に合ったルールを作ってみてください。

今回の参考になった書籍がこちらになります。
この記事では触れていない内容もたくさんありますので、
詳しく知りたい方はこちらもチェックしてみてください。


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