【超簡単】子供の野菜嫌い克服にあの調味料が結構優秀だった
子どものほとんどは野菜嫌いです。
ある調査によると、3~10歳の子どものうち約9割は何かしら嫌いな野菜があるそうです。そして、約半分の子どもは全く野菜を食べないことがあるのだそう。
重要な栄養素がたくさん入っている野菜。親であれば子どもには健康に育ってほしいでしょうし、できることなら自分の子どもには野菜も残さず食べてほしいですよね。
そこで、嫌いな野菜を細かく刻んで料理に混ぜたりする人も多いんですが、これがなかなかに手間。野菜をみじん切りにするのって結構時間がかかるんですよね。共働きの家庭だと、忙しいからということを理由に、子どもに野菜を食べさせることをあきらめてしまう人も結構多いんだとか。
そんな方に朗報でございます!忙しくて調理にそんなに時間をかけられない人でも、あの調味料を料理に使うだけで子どもが野菜を食べてくれるかも!ということが分かっております。
そもそも子どもが野菜嫌いになりやすい理由
大人と比べて子どもに野菜嫌いが多いのは、子どものほうが大人よりも味に敏感なためです。
敏感ということはつまり、嫌な味もより感じやすくなるということです。そして生物にとって嫌な味というのは、毒のあるものに多い味である、苦味と酸味になります。
ピーマンやゴーヤ、ナスなど、野菜には肉や魚など他の食材と比べて苦味の強いものが多いですよね。
つまり子どものほうが大人よりも苦味を感じやすく、本能的に食べるのを避けているわけです。
そう考えると、子どもに野菜嫌いが多いというのは体の構造上、ある程度仕方ないようにも思えますね。
そしてどれぐらい大人と子どもで味の敏感さに違いがあるのかですが、これは舌にある味蕾(みらい)と呼ばれる器官の数で分かります。
味蕾は食べ物の味を感じとる器官なのですが、年齢を重ねるにつれこの数は減っていきます。
具体的な数はというと、
- 乳児で約10000個
- 成人で約7500個
- 高齢者で約4000個
と段々と少なくなっていますね。乳児と子どもを比べると約25%も味を感じとる能力が衰えてしまうわけです。
なのでその分、子どもは野菜を食べるとき大人よりも苦味などの不快な味も感じやくなっており、嫌いになってしまうことが多いということです。
あの調味料が野菜の苦味を抑える
子どもが野菜嫌いになる理由が苦味であるならば、この苦味を極限まで抑えることができれば、野菜嫌いな子どもでも野菜をたくさん食べてくれるということになりますよね。
そこで、苦味を抑えるのに結構優秀だぞ!と言われている調味料があるのですが、それがマヨネーズになります。
どれぐらい優秀かというと、
- 生野菜にそのままドレッシング代わりに使っても良し
- 火を通す料理で、炒め油として使っても良し
と、ほぼどんな料理にも応用可能で、かつメチャクチャ簡単にできるという点です。
サラダにマヨネーズを使うというのはポピュラーな食べ方なので、何となくしっくりくると思うのですが、マヨネーズで炒めても苦味が抑えられるというのは意外ですよね。
たしかにマヨネーズの主成分は油分で、熱を加えると乳化が解けて植物油のように液状に使えますが、この液状になったマヨネーズが果たして苦味の抑制に効果があるのかは気になるところ。
これを実証してくれているのが、2015年にマヨネーズ業界の王様であるキューピーが行っている実験(1)であります。
この実験では、特に苦味に強い野菜としてピーマンとゴーヤを使い、それぞれ、
- 植物油で炒めた場合
- マヨネーズで炒めた場合
を21人の被験者比較してもらい、それぞれどのくらい苦みの感じ方に違いがあるのかを調べたものになっております。
結果、
- マヨネーズで炒めた場合、普通の植物油で炒めた場合よりも約60%も苦味が抑えられた
ということが分かりました。また、味認識装置を使って客観的に味を測定した結果も同じく、苦味が抑えられていたそうです。
苦味が抑えられるそのわけ
研究者曰く、マヨネーズが苦味を抑制する要因として原材料に含まれる卵が関与しているのではないかとしています(2)。
新たに行なった実験では、
- 生のピーマン+卵黄
- 生のピーマン+卵白
をそれぞれフードプロセッサーにかけたあと苦味の強さを測定しました。
その結果、
- 卵黄、卵白共に苦味の抑制に効果があった
- 特に卵黄は卵白と比べて苦味の強さが80%ほどになった
と、卵が苦味の抑制に関わっているのは間違いなさそう。言われてみれば、苦い野菜炒めの代表格であるゴーヤチャンプルーも卵を一緒に炒めていますしね。
さらに続いて、苦味の抑制には酢の影響もあるのではないか、ということも示唆されております。
マヨネーズには卵の他に酢も含まれていますが、酢の酸によって卵のたんぱく質は変性しています。そして、酢によって変性した卵は、変性していない卵に比べて苦みの抑制効果が高かったんだとか。
具体的には、
- 変性していない卵黄をピーマンに加えたものの苦味強度が約4.5
- 酢を加えて変性した卵黄をピーマンに加えたものの苦味強度は約3.5
また、酢の添加量が多いほど苦味が抑制され、これは一般的なマヨネーズの酢酸濃度のときにピークを迎えたそうな。
というわけで、子どもの野菜嫌いを直したいとき是非とも料理にマヨネーズを使ってみてはいかがでしょうか。
どうぞよしなに。
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