ちゃんと選べてますか?新鮮でおいしい野菜の目利きポイント


買い物に行って野菜を選ぶとき、できれば新鮮でおいしいものを選びたいですよね?

並んでいる野菜たちを見て、ときには手に取ってみたりしながら、
「どれがいいかなー」なんて悩んでみたり。

けど、おいしい野菜の特徴なんてほとんど知らないから、結局最後は直感で選んでしまうなんて経験のある人も多いはず。

そんな人のために、新鮮でおいしい野菜の見分け方をご紹介いたします。

これだけ覚えればとりあえず良し!野菜の選び方の基本

1.緑の野菜は色の淡いものを

キャベツとかほうれん草とかの緑の野菜って、何となく濃い色のしたもののほうがおいしそうってイメージがある人多いんじゃないですか?
ですが実際は緑の野菜の場合、濃い緑色をしたものよりも淡い色をしたもののほうがおいしいんです。

というのも、淡い緑色の野菜って「クチクラ層」っていうたんぱく質の膜が表皮にしっかりとできているんです。
この膜は、適度に栄養が与えられて細胞分裂がしっかりと行われたものにしかできないんですよ。さらに、紫外線や乾燥から守ってくれるので、栄養がしっかりあり苦みやえぐみもあまりないんです。

2.同じ見た目ならビニールなどに包まれたものを

スーパーとかの野菜って実は蘇生処理って言って、水に浸けたりとかしてシャッキリさせて、見た目を良くしてから店頭に出していることが多いんです。

ですが、ビニールなどで包装されているものはスーパーなどに納品された時点でそうなっているものが多いですから、蘇生処理をされていないものが多いわけです。

蘇生処理されているからといって別に、されていないものと比べて栄養価が違ったりおいしさに違いがあるなんてことはないですから、
もし包装されているものとされていないものがあったとして、見た目に違いがあまりないのであれば、包装されているもののほうがおいしい可能性が高いというわけです。

3.手に取ってみる

レントゲンとかMRIとかにかけてみない限り、外側は見えても内側がどうなっているのかってわからないですよね。

こういうときは手に取ってみると良いです。

ずっしりと重たいものは中に身が詰まっていますし、

ハリがあってみずみずしいものは触っただけでなんとなく分かりますし、ニラとか青ねぎとかだと持ったときに先端までダレないのが分かります。

それぞれの野菜別、NGなもの・Goodなもの

野菜を目利きするときの大まかな原則は書きましたが、それぞれの野菜ごとに微妙に違う部分もあるので、細かく見ていきましょう。


玉ねぎ

NG

  • 根からヒゲ状の芽が出てきているもの
出荷から時間がたっており、成長し始めている証拠です。


Good

  • ずっしりと重く、固く締まっているもの

実が詰まっており、水分が多い証拠です。

  • できるだけ球形に近いもの
玉ねぎは3回に分けて肥料を与えるが、いずれかの肥料を与える時期が適切でないと美ツナ形になることが分かっています。


新玉ねぎ
NG

  • 表面に柔らかい部分がある
表面を軽く押して柔らかい部分があるときは、そこが腐っていたり傷がある場合があります。

Good

  • 先端が細いもの
先端が太くなっているものは成長しすぎて「とう立ち」ができた証拠です。とう立ちとは生殖成長が始まったサインで、花ができることによって栄養が奪われてしまっています。
また、先端が広がっているとそこから菌が入りやすく、腐りやすい原因に。
先端が細いもの とう立ち そうじゃないものは花茎が伸び切っている

人参

NG

  • 頭部の近くが緑色のもの
育った過程で日焼けしたものなので味が落ちます。


Good

  • 頭部の切り口をみて中心の芯の直径が小さいもの
芯が小さいほど繊維質の部分が少ないので柔らかくけいおいしいものとなります。
また、頭部の切り口の直径に対して、中心部が太くなっているものも全体に対して芯が小さいので良し。



キャベツ
NG

  • 白っぽく小さいもの
中心部ほど白っぽいので、白っぽく少し小さめなものは外側の葉に虫食いがあって何枚か剥がしたものの可能性あり。


Good

  • 芯が短いもの(カットされていて分かるものの場合)
カットされたものの断面を見て芯が短いものは長いものに比べて、芯に栄養が奪われていないので、葉の部分に栄養が回っている証拠になります。



レタス
NG

  • 赤や茶色に変色したもの
外側や芯の切り口が赤く変色するのは、レタスに含まれるポリフェノールが褐変して起きるのが原因。
食べられないわけではないのですが、収穫してから時間がたっている可能性が高いです。


Good

  • 軽いもの
他の野菜と違い、持った感じ軽いもののほうが柔らかくておいしい。
重くずっしりしたものは、窒素の効きが悪く、パリッとせずえぐみも多いものになります。



白菜
NG

  • 白い部分に小さな黒い斑点がある
「ゴマ症」といわれる状態です。食べても害はないのですが、苦みやえぐみが少し強くなります。


Good

  • 裏を見て芯の大きさが500円玉くらいの太さ
500円玉ぐらいの大きさの芯だと程よく水分と栄養を吸収してくれていておいしい。



ほうれん草
NG
  • 根元の赤みが薄いもの
根元の赤さの正体は鉄です。この色が薄いと鉄欠乏症になったほうれん草なわけです。

Good

  • 真上から見たときにきれいな放射線状になっている
肥料が適切に与えられ栄養が十分ある状態で育てられたものは、きれいな放射線を葉が描きます。



にら
NG

  • 黄色く変色したもの
鮮度が落ちるにしたがって黄色く変色していきます。


Good

  • 手に持ったときにダレないもの

根元を持ったときにピンと真っすぐの状態を保っていられるものは、みずみずしさがある証拠です。ぐにゃりと曲がってダレるものは、みずみずしさを失っています。
また、折れた先から腐っていくので持っても曲がらないものを選びましょう。


長ねぎ
NG

  • 先端の緑の部分の空洞に白いふわふわしたものが多いもの
このふわふわしたものがあるものは、先端に「ネギ坊主」と呼ばれるねぎの花があった証拠。花に栄養が奪われてしまっています。


Good

  • 先端の緑の部分の空洞が大きいもの
空洞が大きいものほどまだみずみずしさがあって、新鮮な証拠。新鮮さが失われてくると、つぶれて空洞が小さくなります。



じゃがいも
NG

  • 歪な形をしているもの
球形ではなく、どこかが飛び出ていたり形が歪なものは生育不良や窒素過多の可能性があります。メークインだと通常よりも細長くなります。えぐみが強くなります。


Good

  • 大きすぎず小さすぎず
大きすぎるものはスが入っている場合が多く、逆に小さすぎる場合はまだ発育不足の可能性があります。



さつまいも
NG

  • 黒い斑点のあるもの
黒い斑点のあるものは貯蔵の段階で低温障害を受けた可能性があります。


Good

  • 毛穴が浅く、ヒゲ根がやわらかい
逆のものは繊維質があり、硬いものが多いです。そうでないものは調理したときにホクホクします。



れんこん
NG

  • 穴の中が黒くなっているもの
古くなってアクが回っている可能性があります。


Good

  • ずっしりと重いもの
ずっしりと重いものほど中に水分が多く含まれ、シャキシャキとしておいしいです。



かぼちゃ
縦の筋が多くてハッキリしているもの
重いもの
NG

  • 種とワタの部分に隙間がある(カットされたものを選ぶ場合)
種とワタに隙間があるものは、実が詰まっていなく食べてもほくほくとしないものが多いです。


Good

  • ヘタが乾燥しているもの
他の野菜と違い、かぼちゃは収穫後に寝かせることにより甘くなります。なので、ヘタが乾燥してコルクのようになっているものを選ぶと、収穫後に時間が経っていて、甘いものである可能性が高いです。



大根
NG
  • ヒゲ根が等間隔に並んでいないもの
大根のひげ根は180℃違う方向に2列あります。土の状態が悪いとこの2列のヒゲ根が不揃いになり、辛くなります。等間隔に並んだものは甘くおいしいです。

Good

  • 太く、真っすぐなもの
太くまっすぐに育った大根は均等に水分や養分が吸収された証拠です。



ごぼう
NG
  • ヒゲ根が等間隔に並んでいないもの
大根と同じ理由です。

Good

  • 太い部分の先端を見て空洞が無いもの
スが入っている証拠です。



生姜
NG

  • シワのあるもの
ハリがなくシワのあるものは古くなって乾燥しているものです。


Good

  • 細くボコボコしていなく、大きくて丸いもの
細くボコボコしているものよりも、大きくて丸いもののほうが繊維質が少ないです。



にんにく
NG

  • 芽が出ているもの
古くなっています


Good

  • 軸が中央にある
軸が中央にあり、円形に成長しているものはそのぶん均一に水分や養分が吸収されている証拠です。



トマト
筋が放射線にくっきりと出ているもの
ヘタが緑色でピンとしているものは新鮮
NG

  • 黄色っぽいもの
鮮度が落ちている証拠です。


Good

  • 下部から白い筋が長くたくさん出ているもの
この筋は子房室の数を示しており、この数が多く長いものほど甘くおいしいものです。



ピーマン
NG

  • 色にムラがある
色にムラが出てきたものは腐敗がし始めている可能性があります。時間が経ったピーマンは苦みが増します。
また、そういうものは切った時に種の白い部分がくすんでいることが多いです。

  • 黒い斑点がある
カルシウム不足による「尻腐れ」である場合と、菌による「黒枯れ病」という病気にかかっている場合があります。どちらであるかは目視で中々判別しにくいのですが、いずれにせよ、このようなものは選ばないほうが賢明です。


Good

  • ヘタが多角形になっているもの
通常ピーマンのヘタは五角形になっていますが、栄養状態が良いと六角形もしくは七角形になります。



きゅうり
NG

  • ヘタの周辺が柔らかいもの
中にスが入っていて古くなっている証拠。


Good

  • トゲがあって触って痛いもの
新鮮な証拠です。



ナス
NG

  • 色が薄かったり茶色くなったもの
古くなった証拠です。


Good

  • トゲがあって触って痛いもの



新鮮な証拠です。

ブロッコリー
NG

  • 黄色くなったもの
房から花が咲き始めているサインで古くなっている証拠。栄養が消費されて味も落ちます。


Good

  • 粒がぎっしり詰まっているもの
栄養状態の良い環境で育ったものです。

まとめ

基本的には直感で選んでも、なんとなく新鮮なものだったりおいしいものは見分けられたりはするのですが、ある程度知識を持っていたほうが選ぶときに確信をもって選べるのかと。

ご参考までに。

どうぞよしなに。


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